アラフォーのオッサン看護師がドラッガーの『マネジメント』を読んだら ③

   もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら        マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]

 ドラッガーの『マネジメント』を読んだ上で考えて行動し、自分の勤務する病棟を良く変えていくチャレンジをブログに綴っていくという試みの準備段階として、病棟が抱えている問題点を整理してみる。

 私の勤務している病棟の概要は、前回、このカテゴリーにアップしたエントリーに書いた。興味のある方はそちらを御参照下さい。

問題点1.スタッフの人員不足。

 約60名の、認知症を患っている方々の安全・安楽を、24時間365日守っていくためにしなければならない仕事量は膨大である。私の個人的な見解では(私以外、他の多くの現場スタッフの見解も同様)、スタッフの人数は慢性的に不足している。
「スタッフ不足を言い訳にするな」は、某管理職の迷言である(しかも多分、誰かの完全な受け売りな上に、使うタイミングと状況を思いっきり間違えている)。
 女性は現実的という言葉を、私は全く信じていない。言い訳ではなく、事実であることは勤務表をチェックすれば一目瞭然なのだ。
 このような帝国陸軍的な発言をする管理職は情熱的なタイプが多いが、かような人物に限ってコツコツとした日の当たらない仕事を敬遠する。

問題点2.職種間の軋轢(主に看護、介護スタッフ間)。

 我が病棟では伝統的に、看護スタッフと介護スタッフとの関係が良好ではない。
 互いの問題点ばかりを指摘し合い、仕事の区分(これは看護の仕事、これは介護の仕事)に妙なこだわりを持ち、常に水面下でいがみ合いが続いている。
 時々、いがみ合いが水面下から突発的に浮かび上がってくるが、その時に冷静な話し合いが行われた試しは無い。私は看護主任という立場上、表面に現れた諍いの仲裁に入るのだが、そこで行われるのはほとんどの場合感情的な水掛け論のみである。

問題点3.スタッフひとり一人の意識の低さ。

 冷静な目で見て、我が病棟に真摯さと情熱を持って自らの任務に当たっているスタッフは少ない。絶滅危惧種である。
 安易な抑制、いい加減な記録、伝言ゲームのような申し送り、整理整頓とはほど遠い看護師詰め所、やるだけやりましたと言う程度の適当な保清、認知症の方に対する不誠実な言動、看護に関する知識・勉強不足、それらを注意された際の開き直り、これらの問題点の温床となっているのはスタッフひとり一人の意識の低さである。
 低い意識を少しでも高めていくために、時に厳しく注意し、時に褒め、時にぶち切れたりして孤軍奮闘しているが、今の所、連戦連敗状態である。

問題点4.スタッフの高齢化。

 スタッフの平均年齢は高い。

問題点5.主治医の経験不足。

 我が病棟の主治医は、もともと研究者であり臨床経験は5年未満と短い。そのため、看護師が主治医の行動をしっかりと把握しておかないと、時々考えられないような指示を出されてしまう。
 その上、そんなドクターのおかしな指示を、的確に指摘できる看護師も少ない。それどころか、自ら進んで見当違いな指示を貰ってしまうようなスタッフが多い。

 思いつくままに書き殴ったが、我が病棟の抱える大まかな問題点は以上の5つだと私は考えている。今思いつかないだけで、もっと他にも問題があるような気がするが……。

 これらの問題点を解決していくために、現在、私は真剣に『マネジメント』を読んでいる。もちろん、日々、朗らかを心がけて現場で戦ってもいる。

 道は険しいが、前に進むしかない。

 

 
 
 

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アラフォーのオッサン看護師がドラッガーの『マネジメント』を読んだら ②

 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら      マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]

 以前、当ブログに、以下のように書いた。

【アラフォーのオッサン看護師である私が、ドラッガーの『マネジメント』を読んだ上で行動し、自分の勤務する病棟を良く変えていくチャレンジを今後このブログに綴っていこうと思う。】

 それから少しずつではあるが、P・Fドラッガーの『マネジメント』(エッセンシャル版)を読んでいるのだが、そこに書かれている内容を実際にどのように現場に反映させていけばいいのか、正直、途方に暮れているのが現状だ。

 しかし、私は結構しつこい性格なので、諦めるつもりは毛頭無い。現段階ではとりあえず一通り、『マネジメント』を読んでいこうと考えている。

 そこで、『マネジメント』を参考にして改革を目論んでいる、私が勤めている病棟の概要を簡単に整理しておく事にした。

 私が看護主任として勤務している病棟は、主治医1名、看護師10名、介護士15名のスタッフで運営されている介護保険病棟である。療養生活を送っている患者数は約60名で、殆どの方が高齢で認知症を患っている。

 療養者のうち経口で食事を摂取されている方は約50名、胃ろうによる経管栄養を行っている方が約10名、時に熱発・食事摂取不良などの原因によって末梢点滴が必要になる方が数名である。

 活動状況に関しては、殆ど寝たきり状態で一日中ベッド上での生活を余儀なくされている方が約10名、車椅子で何とか離床できる方が約40名、独歩可能な方が約10名でそのうち5名の方が徘徊著名である。
 そのため、エスケープを防止するために病棟の出入り口は全て施錠管理されている。

 排泄は、約10名の方がトイレで行えるが、約50名の方はオムツ着用となっている。

 又、約20名の方がハーバード浴と呼ばれる横になったままの状態で入れる特殊浴槽で入浴し、残り40名は一般浴槽で入浴する。

 認知症の事をご存じでない方のために、認知症の方が時に引き起こす問題行動や、注意が必要となる点を思いつくままに簡単に記しておく。

徘徊(目的の場所も無いのに兎に角歩き続けてしまう)。
異食(食べられない物を食べてしまう)。
窒息(食べられないものを飲み込んでしまい、それが原因で窒息を起こしてしまう)
便コネ(排泄物を触ってしまう)。
介護抵抗(何かケアされるのを嫌がり、暴力などで抵抗する)。
濫集(むやみに色々な物を集めてしまう行為)。
転倒(高齢者は些細な事が原因で転倒し、骨折を起こしやすい)。
療養者同士のトラブル(時に暴力行為に発展する)。
不眠、昼夜逆転
大声・奇声(中には一晩中叫び続ける方もみえる)。
廃用症候群(活動量が低下する事によって様々な身体的な衰えを引き起こす)。
褥瘡(簡単に言うと床ずれ)
低栄養(食事に対する意欲の低下、認知症が進んで食べるという行為を忘れてしまう)
誤嚥(気道に食物などが入り込み、それが原因で肺炎を起こす事もある)

 私たち病棟スタッフの使命は、療養者の安全と安楽を守っていく事である。

 現在、私たちの病棟では、医師1名、看護師10名、介護士15名で、24時間365日、療養されている方々の日常生活の援助を行っている。

 次回は、病棟の抱えている問題点(山積している)を整理していこうと考えている。

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アラフォーのオッサン看護師がドラッガーの『マネジメント』を読んだら ①

     もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら           マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]

 アラフォーのオッサン看護師である私が、ドラッガーの『マネジメント』を読んだ上で行動し、自分の勤務する病棟を良く変えていくチャレンジを今後このブログに綴っていこうと思う。

 もちろん、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら』のパクリである。
  しかし、こちらは完全にノンフィクションでいく。

 個人情報保護法や倫理的な問題が発生してもいけないので、所々の細かな情報は変更させて貰うかも知れないが事実のみを書いていくつもり。

 この試みがどうなっていくのかは、ブログ管理人である私にもさっぱり判らない(ドラッガーの『マネジメント』(しかもエッセンシャル版)は購入したもののまだ1ページたりとも読んでいない)が、真剣にかつ楽しんでやっていく所存である。
  

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