ブレイキング・バッド (シーズン2)

 ★★★★★★★★☆☆

 ブレイキング・バッド Season2 DVD-BOX

 ブレイキング・バッドのシーズン2を観た。ストーリーにも広がりが生まれ、シーズン1よりドラマに引き込まれた。

「ストーリーは以下の通り」

 家族に遺す財産の目標金額を稼ぐために、高校化学教師のウォルター・ホワイトは相棒のジェシーと悪戦苦闘していた。

 家族に真実を話せないウォルターは、肺がんの治療を続けながら次々と危ない橋を渡っていく。そうしなければ家族に遺す財産の目標金額を、短期間のうちに稼ぎ出す事など到底不可能だった。

 ウォルターの精製した高純度のクリスタル・メスは「ブルー・メス」と呼ばれ、やがて闇世界の市場を席巻する。ブルー・メスを供給するウォルター自身も、謎の男「ハイゼンブルグ」として密売人や別の麻薬組織、捜査当局から次第に注目を集めようになっていった……。

 ★★★★★★★★☆☆

 ドラッグに関わりを持っている人間達の、業や闇の描き方が淡々としていて妙に生々しい。

 ジェシーと付き合っていた女性が過剰摂取で死亡してしまうシーンで、主人公のウォルターは、倫理的には絶対に許されないがやはりあのような行動しか取りようが無かっただろう。

 非合法な薬物を精製して密売するという選択をしたウォルターは、その時点で、倫理観という基準の外側で生きる決断をしたのだ。
 ウォルターの絶対的な価値基準は、あくまでも自分が死んだ後の家族の生活にしかない。

 突然の余命宣告を受けた衝撃も手伝って高純度のドラッグ精製を思い立ったウォルターだったが、ドラマが進んでいくにしたがってその当初の目標がぼやけていく。肺がんは化学療法で奇跡的に緩解し、事実を隠し続けるウォルターに愛想を尽かした妻が家庭をぶち壊してしまうのだ。

 そして、そんなウォルターに大事件が勃発した、まさに一番いいところでシーズン2は幕を閉じてしまう。

「いけず」である。

 シーズンのくくりはあるが、全然区切りらしきものもなくドラマは継続している。シーズン2まで観た時点では、やはり私の評価では星八つ。シーズン3に期待した。
 

 

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ブレイキング・バッド (シーズン1)

 ★★★★★★★★☆☆

 ブレイキング・バッド Season1 DVD-BOX

 アメリカのテレビドラマはスゴイが、私にとってダントツ作品は何と言っても『ER緊急救命室』である。私は『ER緊急救命室』はDVDをすべてそろえ、多分、通して四回は観ていると思う。

 あの『ER緊急救命室』と出会った時の喜びをもう一度味わいたいために、私は時々思い出したようにアメリカのテレビドラマをレンタルしてくる。

「ストーリーは以下の通り」

 肺がんのために余命宣告された高校の化学教師ウォルター・ホワイトは、自分が亡くなった後、愛する家族が生活に困らないように財産を残そうと考えた。しかし、しがない高校教師の給料はたかが知れている。自分が生きている今でさえ、生活は決して裕福ではなかった。

 思い悩んだウォルターが選んだのは、膨大な化学知識を駆使して高純度ドラッグを精製する、というものだった……。

 ★★★★★★★★☆☆

 アマゾンのレビューにも書かれていたが、確かに地上波での放映は無理な内容だと思う。扱っているテーマが「麻薬」だからと言うのと、結構えぐいシーンがあるのがその理由だが、残虐な場面はそれほど多くなかったのでそういうのが苦手な私でも観られた。

 シーズン1は全7話と短い。

 正直、えっ? これで終わり? と言うのが、「シーズン1」を見終えた時点で一番強く思った事だった。

 面白いかどうか、聞かれれば「面白かった」と私は答える。

 しかし、残念ながら、『ER緊急救命室』を観た時の衝撃とは比べるべくも無い。が、確かに面白かった。

 自分が主人公と同じ境遇に立たされたら、私は家族のために同じことをするだろうか?

 品行方正な私としては、いくら家族のためとは言え、あっさりと法律を乗り越えてみせる主人公に対して反感を抱く気持ちがあって、どうしてもドラマを無条件に楽しむことが出来なかった。

「麻薬(クリスタル・メス)の生成は確かに犯罪ではあるのだが、主人公がしようとしまいと必ずどこかの誰かが行うのだ」と、ウォルターの行動を正当化しようと考えたりもしたが、どうにもダメな生真面目過ぎる自分が笑えた。

 ウォルターの家族に、もっと差し迫ってどうしてもお金が必要な理由があったのであれば、全然こんな風には考えなかっただろうが……。

 シーズン2も観るつもりだが、シーズン1を見終えた時点での私の個人的な評価は、星八つ。

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『デクスター シーズン1』

 ★★★★★★★★★☆

 デクスター シーズン1 コンプリートBOX [DVD]

 知り合いの強い勧めで、アメリカのテレビドラマ『デクスター シーズン1』を観た。

 私は『ER 緊急救命室』が,DVDをそろえる程大好きである。
 アメリカのテレビドラマは、ハッキリ言って映画を超えていると思う。『デクスター シーズン1』も、文句なしに面白い。

「ストーリーは以下の通り」

 デクスターは、マイアミ警察で血痕鑑識官として働く優秀な刑事である。どんな凄惨な殺害現場でも、冷静に、時には嬉々として状況を克明に分析していく。

 デクスターの原動力は、「正義」ではない。優秀な血痕鑑識官・デクスターには、もう一つ、シリアルキラーとしての顔がある。デクスターは自らの殺害技術を高めるためと、異常なほどの好奇心を満たすために殺害現場を徹底的に調べるのだ。

 デクスターは、己の身を守るために幾つもの掟を自分に課している。その第一は、「殺す人間は凶悪な犯罪者のみ」というものだった……。

 ★★★★★★★★★☆

  下手をすれば「必殺仕事人」のようになってしまいかねないキャラクター設定・物語を、非常に巧みな演出で大人の鑑賞に堪えうるリアル(ドラマとしてのリアル)な作品に仕上げている。

 世の中には、快楽として殺人を犯してしまうような倒錯した人間がいる。
 そんな人間の事実に興味があって、グロテスクなものに負けないタフな精神を持っている人には、
FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記
 
という書籍を読む事をお勧めする。

 私は数年前にこれを読んだ時、あまりのエグさにショックで吐きそうになり、暫く立ち直れなかった。

 デクスターはもちろんフィクション作品ではあるが、人間を殺さずにはいられないという「業」を内包していながら、どこか人間的な魅力を備えているように描かれている。もちろん、これはフィクション作品であるから可能なのであろうが……。

 倫理とか人間性とか、そんなものを一切取っ払って、フィクション作品としてドラマを思いっきり楽しむというスタンスで鑑賞するのであればお勧めの作品である。

 面白いです。

 

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