仕事の事 ⑲ 一生懸命なのに要領の悪過ぎるスタッフ

ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 私の勤務する病棟に、F君という20代の青年介護士がいる。

 F君は、療養者さん達にも優しくて、仕事も彼なりに一生懸命だ。

 しかし、このF君、信じられないほどに要領が悪い。

 一つの仕事をさせると、もう、それだけに目が行ってしまい、ついでに出来るような他の業務を同時にこなすような機転は一切利かないのだ。

 単純なミスも多い。
 入浴後の着替えを準備させても、上着が無くてズボンが2着用意されていたりだとか……。

 F君、このところ、周囲のスタッフから、きつい注意を何度も何度も受けている。実は私も先週、そのあまりの要領の悪さにF君を数回叱った。

 でも、F君は、F君なりに精一杯頑張っているのだ。

 それなのに、F君には成長がまるで見られない。

 どうしてなんだろうか?

 やる気が無くてぶったるんでいるようなスタッフであれば精神を叩き直してやる事もそれなりに可能だが、やる気があって一生懸命なのに仕事の要領の悪いスタッフとどう関わっていくべきなのだろうか?

 うーん、悩みは続くよどこまでも……。

 F君の事は、また書きます。

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仕事の事 ⑱ 優秀なスタッフと残念なスタッフの違い

 

ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 看護師として仕事をしているなかで気付いた、私が優秀だと感じるスタッフ、残念だと感じるスタッフの違いを書いてみる。
 言葉にして表す事で、自分の行動を見つめる手がかりにしていきたい。

1.
優秀なスタッフは職場全体を見て仕事をする。
残念なスタッフは自分の目の前さえしっかり見ようとしない。

2.
優秀なスタッフは先を見通して行動計画を立てて動く。
残念なスタッフは今の事すら深くは考えない。

3.
優秀なスタッフは自分で問題の解決を図ろうと奮闘する。
残念なスタッフは問題の存在にすら気がつかない。気付いたとしても問題解決は自分の責任ではないと頑なに信じる。

4.
優秀なスタッフは相手に伝わりやすいように要点を絞って明確に言語化する。
残念なスタッフは何が言いたいのかよく判らないまま思いつくままに話し始め、最終的に自分でも何を言っているのか判らなくなる。

5.
優秀なスタッフは常に迅速に業務を遂行する。迅速な行動によって得られた時間の余裕を、更に次のステップに進むための準備にまわす。
残念なスタッフは効率は考えずに漫然と業務をこなす。

6.
優秀なスタッフは疑問に思ったら直ぐに答えを探ろうとする。
残念なスタッフは疑問を持とうとしない。疑問を持っても答えを探る行動は起こさない。

7.
優秀なスタッフは改善するための視点を常に現場に向けている。
残念なスタッフは現状維持で満足し、時にはそれすらも破壊しようとする。

8.
優秀なスタッフは自分がミスを犯す事を知っていてそれを認める。ミスの原因を排除するシステムを構築しようとする。
残念なスタッフは自分のミスを恥として隠そうとする。

9.
優秀なスタッフは業務を使命と捉える。
残念なスタッフは業務を仕方のない義務と感じる。

10.
優秀なスタッフは整理整頓する。
残念なスタッフは乱雑を愛する。

11.
優秀なスタッフはコツコツと学び続ける。
残念なスタッフは自らの知識に絶対の信頼を持つ。

12.
優秀なスタッフは誰に対しても感じよく接する。
残念なスタッフは人によって態度を極端に変える。

13.
優秀なスタッフは問題解決のための具体的な提案を言う。
残念なスタッフは問題が発生している事に対する憤りは口にするが、具体的な解決策は何一つ提示しない。

14.
優秀なスタッフは仕事にプライドを持つ。
残念なスタッフは自身に過剰なプライドを持つ。

15.
優秀なスタッフは対立意見からも取り入れるべき視点は無いか模索しようとする。
残念なスタッフは対立意見を述べている人物そのものを感情的に攻撃する。

16.
優秀なスタッフは自分一人だけでは何も成し遂げられない事を知っている。
残念なスタッフは自分がいなければ何一つ仕事が進んでいかないと思い込んでいる。

17.
優秀なスタッフはどの同僚も大切にする。
残念なスタッフは自分より能力の低い同僚を攻撃する。

18.
優秀なスタッフは仕事に喜びや楽しさを見いだす。
残念なスタッフは仕事を嫌々行う。

 自分が出来ている部分、出来ていない部分がある。
 

 頑張ります。

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仕事の事 ⑰ やらかしちゃいました

 ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 私、本日、やらかしちゃいました。
 職場で(テヘッ)。

 昨夜、マザー・テレサの言葉を繰り返し読んで就寝した私は、新たな気持ちで本日の仕事に向かった(筈だった)。
 そこに至るまでの過程は、『仕事の事⑯』に綴ってあるので、興味を持ってくれた方は読んでみて下さい。

 マザー・テレサの言葉を持ってしても自分の心を整理できなかった私は、今日は一日、チンタラと手抜きで仕事してやろうと意気込んで朝から職場に立った。
 本日の午前中は、メインの仕事として寝たきりの方たち(約20名)を入浴させる業務を担当した。病室から浴室まで、ストレッチャーで患者さんを搬送するのが私の主な役目だった。

 チンタラをモットーに仕事すると決めた私は、以下のような鼻歌を交じえながらストレッチャーをゆっくりノンビリと押して歩いた。

『チンタラ、タラタラの歌』
(どんぐりころころのメロディーで歌ってみてね)

1.
 チンタラたらたら チンたらら
 チンタラ仕事をしていたら
 時間がきたのでさようなら
 チンタラ仕事は楽ちんだー♪

2.
 チンタラたらたら チンたらら
 チンタラチンタラしていたら
 定時がきたのでさあ帰ろう
 あーとはよろしくオラ知らねー♪

 チンタラ仕事は本当に楽だった。いつもは全身汗びしょになるのに、今日は額に少し汗が流れる程度だった。女性スタッフが体重の重たい方を移動させていても、心をチンタラの鬼にして一切手を貸さなかった。当たり前の話だが、その結果、いつもより余計に時間が掛かった。

 嗚呼、チンタラって素晴らしいじゃないですか。今まで、必死で頑張ってた自分は、一体何だったのだろう。

 事件は昼休憩前に起きた(起こした)。

 あるスタッフが、一つの業務の実施時間を変更する件で私に質問をしてきた。

「主任さん、あのイソソルビドテープの貼り替えを夜勤に持っていくのってどうなりました?」

「ああ、あの件は、スタッフみんなの負担が少しでも軽くなるようにと思って検討しようと思ってた事だから、もうそういう事は考えないことにしたから」

「えっ?」

「うん、だから、みんなが負担になろうと、疲れ果てようと、オレは一切知らないって事」

「……」

 そこまで言い終わった私は、自分でも驚くほどの感情の爆発を起こしていた。

「この際だから言わせて貰う。ちょっと、看護スタッフは詰め所に集まりなさい!」

 私の余りの剣幕に、看護師は詰め所に直ぐさま集合した。

「オレは、いつもいつもスタッフのみんなが、日々の大変な業務で疲れ果ててしまわないようにと思って、自分なりに精一杯努力してきた! 昨日の入浴介助も、本当は義務はなかったけれど、みんなの負担を少しでも軽くしてあげたいと思って手伝いに行った! それで、入浴が終わったのが三時少し前、それから四時までの間、あなたたちは詰め所に籠もって一体何をしていた?」

 誰も何も答えなかった。

「オレは一人、病棟で患者さんの爪切りに回っていた! 本当は、環境整備もしなければならない! 患者さんの歩行練習もしてあげたい! ラウンドの強化だって図りたい! やる事はいくらでもある! それなのに、誰一人、病室に足を運びもしなかった! 私の姿が見当たらないのに、誰一人、私に手が必要なのか確かめにも来ない! 一体、あなたたちは何をしにここに来ているのか?」

 怒らないという目標を年頭に掲げた筈の私は、完全に怒りまくっていた。

「この際だから言わせて貰うが、排泄誘導もいつもオレひとりでやっている! 介護スタッフは手伝いに来てくれるが、看護師はいつも誰一人手伝いに来ない! 以前、私が注意した時だけは○○さん、あなたはその日一日だけ手伝いに来てくれたけどね! アンタ達は、やりたい仕事、やりたくない仕事、選んで仕事しているのか?」

 排泄誘導とは、認知症で動作を忘れてしまって失禁してしまう患者さんを、トイレに連れて行って便器に座らせ排泄してもらう業務の事である。一人で立てない患者さんの身体を支えたり、時には援助されている事を理解出来ないために強い抵抗にあったりして結構大変な業務でもある。

「このフロアーは一体、どうなってんだ!」

 私は怒りにまかせて、両腕を目の前の机に叩きつけていた。

「この仕事が大変なのは判る! だからある程度は目を瞑って、オレはフォローしてきた! でも、もうこれまでだ! もうオレは、これからは、みんなの負担を軽くしたいなんて、これっぽっちも考えない! 疲れていようと何だろうと、やるべき事はきっちりと私と同じ量の業務をやってもらう!」

 スタッフは皆、黙って私を見ていた。

「聞いてんのか?」

 完全に自分を見失った私は、怒鳴りながら傍にあったプラスチック製の棚を蹴り飛ばした。プラスチック製なのに、結構な大きさの音が響いてぶっ壊れた。
 一瞬ヤケクソになって、もう完全に大暴れしてやろうかと思ったが、それをしてしまうと全てが台無しになってしまう、と気持ちを何とか抑え込んだ。

「話は以上!」

 私は詰め所を後にした。病室で少し頭を冷やした。

 暫くすると、患者さん達の昼食が運ばれてきた。

 昼食介助後、看護師達は総出で排泄誘導をしていた。いつも私が一人で介護スタッフと力を合わせてしている時より、数段早く排泄誘導は完了した。ある介護スタッフが、「今日はスゴイ早い!」と感嘆の声を上げていた。

 時間が経って冷静さを取り戻した私は、先ほどの態度は間違っていた旨、看護師のスタッフひとり一人に謝りに行った。でも、言った内容は断じて間違っていないとハッキリ伝えた。

 スタッフは皆、謝罪の言葉を私に向けて言った。

「主任さん、どうもスミマセンでした。主任さんにはいつも助けられているのに、私たちがいけなかったと思います。本当にどうもすいません」

 明日から、我が病棟の看護スタッフが、どのような振る舞いをするかが、その言葉の真価だ。
  

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仕事の事 ⑯ 真摯さについて

 

 ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 このところ、「真摯さ」というキーワードをずっと考え続けている。うん、一年以上は考え続けてきた。

 やる気の無いような人間に、「真摯さ」を身につけさせるためにはどうすればいいのか?

 これはもちろん、仕事上における悩みの一つでもある。
 いや、全てであると言っても過言では無い。今、職場で発生している問題は、「真摯さ」という「仕事に向かう姿勢、人間の生きる姿勢」一つで全部解決出来る筈だ。

 いい加減なあの人物を真摯なスタッフに育てるには、上司としてどう関わっていけばいいのだろうか?

『どうすればいいんだ?』

『閃け~! 閃け~!』

『……』

『うーん、はなっからやる気の無い奴にやる気出させるなんて無理!』

 自分なりに色々と試行錯誤もしたが、結局の所、いつもここに行き着く。
 そして、テメーらなんかに負けてたまるか! と、やらなくていいような仕事までがむしゃらに引き受けて突っ走っている。今日も一人、ヘトヘトになりながら走りきった。

 どれだけ頑張ったところで、誰も褒めてはくれない。逆に迷惑がられる始末(笑)。

「何で、あんなに頑張ってんの? どんだけ頑張ったって給料変わらないのにね?」

 ってなもんである。

 今日は本当に寂しかった。

 本日出勤していたスタッフの誰一人、病棟のために動き続けている私の後ろにはついてこなかった。私が密かに信頼していたスタッフまで、看護師詰所の中で素知らぬふりをして時間をやり過ごしていた。私以外の者は皆、看護師詰所の中で、今やらなくてもいいような仕事に精を出していた。

『こいつら、本当にどうなってやがんだ?』

 私は出勤した日には、スタッフのみんなが疲れてしまわないように、兎に角、体力仕事は一手に引き受けている。これは、病院という女性の多い職場に就職した日から、常に私が心掛けてきた習慣の一つである。本日も、そんな気持ちで、スタッフが少しでも楽を出来るように踏ん張ったのだった。

 にもかかわらず、である。

 悔しいやら、寂しいやら、腹立たしいやら。
 何か、本気で涙が出そうだった。
 38歳にもなって恥ずかしい……。

 恥ずかしいけど、本音を書く。

 一人、仕事を続けながら涙を堪えていると、何か、感情がおかしくなって笑いがこみ上げてもきた。

『ま、いっか』

『オレは頑張り続けよう。だって、仕事なんだからさ』

『一人で出来るもん』

『手抜き仕事のついでに、手抜き人生でいきやがれ』

 しかし、私は、これまでのように、スタッフの負担を少しでも軽くしようなどとは一切考えない事にする。

 でも、それだけじゃ、解決策にならない。

 私が、今とは違う人間に成長しなければならないのだ。私が変われば、私の周囲も変わる。周囲が変わらないのは、私に成長がないからだ。

 どうすればいいのか答は判らないが、今日はマザー・テレサの言葉を読んでおこうと思う。

「あなたの中の最良のものを」
              by マザー・テレサ

 

 人は不合理、非論理、利己的です
 気にすることなく、人を愛しなさい

 あなたが善を行うと、
 利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう
 気にすることなく、善を行いなさい

 目的を達しようとするとき、
 邪魔立てする人に出会うでしょう
 気にすることなく、やり遂げなさい

 善い行いをしても、おそらく
 次の日には忘れられるでしょう
 気にすることなく、し続けなさい

 あなたの正直さと誠実さとが、
 あなたを傷つけるでしょう
 気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい

 あなたが作り上げたものが、
 壊されるでしょう
 気にすることなく、作り続けなさい

 助けた相手から、
 恩知らずの仕打ちを
 受けるでしょう
 気にすることなく、助け続けなさい

 あなたの最良のものを、
 世に与えなさい
 けり返されるかもしれません
 でも、気にすることなく、
 最良のものを与え続けなさい

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仕事の事 ⑮

仕事の楽しさ

 

ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 私は現在、認知症の方々が療養生活を送っている病棟で、看護師として勤務している。

 何度も書いているが、私は職場は自分という人間を鍛え抜く道場、もしくは真剣勝負の戦場だと考えている。

 このように書くと、何だか切羽詰まったような状態で働いていると思われてしまうかも知れないが、決してそうではない。

 働けている事に感じる喜び、感謝は日々尽きない。苦しい事も多々あるが、楽しい事も同じくらい多い。

 どんな楽しい事があるか? と聞かれて、私が真っ先に思うのは、病棟で療養生活をされている認知症の方々との触れ合い、である。

 本音を包み隠さずに綴れば、認知症の方々は本当にカワイイ。

 だいぶ以前、私のそんな発言に対して、「自分よりも高齢な方々に対して、カワイイなんて大変に失礼だ」と、批判を受けた事がある。不謹慎だ、と。

「だって、本当にそう思うんだから……」

 私を批判した先輩看護師には、その人なりの哲学がきっとあったのだと思う。ただ、私は今でも、病棟で療養生活をされているご高齢のお婆ちゃんに、「○○さん、今日もかわいいね~」と面と向かって言う。

 それに対して、「あんた若造の癖に、私をバカにしてんの?」などとは一度も言われた事は無い。皆さん、嬉しそうに、恥ずかしそうに、「こんなババアのどこがかわいいの?」だとか、「あんたもカワイイよ」だとか、「だったら結婚する?」だとかおっしゃってくれる。

 いつも、私は、どうしてこんなに認知症の方々はカワイイのだろうか? と考え続けている。同時に、その思いは無礼で傲慢な姿勢なのだろうか? とも時々悩む。
 もし私が、療養者のご家族の前で、いつものように「○○さん、今日もかわいいね~」と言ったら、そのご家族はどう思うだろうか?

 まあ、ケース・バイ・ケースだろうが……。

 忙しい時間を精一杯の頑張りで乗り越え、時間を作っては療養者の方々の傍に腰を下ろす。何を話すでもなく、笑顔で横にいる。手を握り、腕を組み、時々冗談を言う。

「○○さん、○○さんにとって愛とお金って、どっちが大切?」

「ハハハッ、そりゃあ、愛とお金とご飯だわいね~。ご飯はまだかん?」(ちなみにこの時、食後5分)

 そんな時に見せてくれる、認知症の方々の穏やかな笑顔は本当に光り輝いている。

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仕事の事 ⑭

 人材育成について その5

 

ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 前回、アラフォー・フレッシュのZさんが退職を願い出てきた件に関して、「上司としての私なりの反省はある」、と書いたが、実は、その事についてずっと考え続けている。

 確かに世の中には、私などとは違って、Zさんの資質を引き出して上手に成長させてあげられるような人は沢山いるのかも知れない。いや、きっといる事だろう。

 が、しかし、やはり私は心のどこかで、Zさんの出した「退職」という結論にどうにも納得が出来ないでいる。

 以前にも書いたが、職場は戦場であり、道場であると私は考えている。

 ましてや、私たちが勤務しているのは、人の命を守る病院という場所なのだ。
 ちょっとした気の弛みやミスが、死亡事故や取り返しのつかない重大事故に直結する場所なのだ。

 私が必死でZさんを育てようとしたのは、もちろん、彼女に一人前の看護師になって貰いたいという気持ちもあったのだが、それよりも大きな真意は、療養者全員の安全と安楽を守らなければならない、という、現場責任者としてのある種切実な使命感があったからだ。

 私は、Zさんに精一杯の機会を与えてサポートし、全力でアドバイスした。時には厳しくもしたが、それは至極当たり前の話だ。

 よって、「上司としての私なりの反省はある」という前言は、完全に撤回する。

 どう考えても、Zさんは甘えすぎだ。

 本日、Zさんの退職願が受理された。

 最近のこのカテゴリー(仕事の事)、どうもネガティブ発言の場となってしまっているので、次回は仕事上で感じる嬉しいことや楽しいことについて書こうと思っている。  

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仕事の事 ⑬

 人材育成について その4

 ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 アラフォー・フレッシュのZさん、昨日の午前中、師長室に退職を願い出てきたそうだ。しかも、その後、無断で早引きしたらしい。

 私は夜勤入りだったので、まだZさんから直接は聞いていない。

 逃げ、以外の何ものでも無い。

 私も、引き留めようとは一切思わない。が、私なりの反省はある。

 Zさんの上司がもし私ではなく、もっと素晴らしい人物であったなら、このような結果になっていなかったのではないだろうか。
 世の中にはきっと、Zさんの資質を引き出して上手に成長させてあげられるような人は沢山いる事だろう。

 ちょっと時間をかけて、Zさんとの関わりにおける改善点を考えてみる。

 考えがまとまったら、また書きます。

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仕事の事 ⑫

 人材育成について その3

 ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 アラフォー・フレッシュのZさん、いくつかのやらなければならない仕事を本日も落とした。

 今までに何度も注意してきたし、落とさないためのアドバイスもしてきたのだが、どうやら何の効果も無かったようだ。

『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ』を胸に秘めていた私だが、同じような失敗を繰り返してばかりのZさんに対して、正直憤りを感じていた。

 仕事を落としてしまった理由を尋ねると、Zさんは最初に他のスタッフのせいにした。

「申し送りが無かったものですから」

 完全なる見当違いだった。無責任にも程がある。私はZさんの言い訳を、即座に否定して却下した。

「人のせいにするするのではなくて、自分の仕事の仕方をもう一度見つめるようにしなさい。どうして、あなたは今日、やらなければならない仕事を忘れてしまったの?」

 主任業務のために夜勤者からの申し送りを聞けず、フローシートにざっと目を通して確認しただけの私が、Zさんの仕事上の落としを四つほど見つけていた。

「すいません。たるんでいました」

「?」

 と言う事は、Zさんは今年の三月に配属されてからずっとたるんでいた事になってしまう。しかし私は、Zさんが決してたるんでいる訳では無い事を判っている。

「たるんでいた何て言う漠然とした理由ではなくて、もっと具体的な理由がある筈だよ。その理由をもっと本気になって考えて、自分なりの対策を講じていかなければいつまで経っても今のままだよ」

「本当にすいません」

「すいませんじゃなくて、理由を考えて」

「すいません」

 Zさんが仕事を落としてしまう理由を私は判っていた。そして、そうならないための具体的な方法も、Zさんに丁寧に教えていた。しかし、Zさんは私のアドバイスには全く耳を貸していなかった。

「Zさんさあ、オレがこういう風に仕事をしなさいねって教えた事を、全然守ってないよね? こうやってやるといいよ、っていうアドバイスも全然取り入れてないよね? それはどうしてなの?」

 Zさんの成長を願う私は、本当にその理由を知りたかった。

「主任さん、私、頭の回転が悪いからもうリーダーは出来ません」

「?」

 逆ギレしたZさんは、顔面を紅潮させて言った。私がZさんに対してしていたアドバイスは、頭の回転とはまるで関係の無い、仕事のコツ、やり方についてだった。

「頭の回転が悪い」などと自分を卑下した言葉は、「逃げ」以外の何ものでも無い。

「だからリーダーは外して下さい」

 この話の展開で、リーダーを外して欲しいと願い出る事のできるZさんは、私から見て非常に頭の回転が速い人物である。私は必死に憤りを抑えて答えた。

「だったらもうリーダーはやらなくていいです。私が変わります」

「主任さん、今から帰らして下さい」

 私は、本年度の目標を怒らないと定めていた私は、怒った。

「はい! どうぞ、帰りなさい!」

 激昂しそうな自分を強引にねじ伏せ、私は短く言い放った。

 Zさんは泣きながら、そそくさとナースステーションを出て行こうとした。その姿を見た私は、怒りと同じレベルの悔しさを感じた。

「Zさん待ちなさい。やっぱり帰る事は許しません。そんな無責任は通しません。午前中に受けた指示をしっかり実施して、リーダー業務を私に引き継ぎ、午後からは外回りの仕事をちゃんとやっていきなさい」

 私はZさんに言い渡し、ナースステーションを出た。そのままその場にいたら、私は大爆発しそうな感情を抑えられなかっただろう。

 Zさんが午前中に医師から受けた指示の実施し終わる頃を見計らい、私はナースステーションに戻って自分で情報収集した。そして、カルテやフローシートだけでは不十分だと思われる部分を、Zさんに質問してリーダー業務を引き継いだ。

 夕方、定時に私より先に、Zさんは仕事を上がっていった。

「お疲れ様でした。お先に失礼します」

 何事も無かったかのように、颯爽と歩み去って行くZさんの背中を、私は何とも表現のしがたい気持ちで見送った。

『して見せた、言って聞かせた、させてみた、褒めてもみたが人は動かず』
 

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仕事の事 ⑪

 人材育成について その2

 ちびまる子ちゃんのナイチンゲール (満点人物伝/ちびまる子ちゃん)

 アラフォー・フレッシュのZさんを育てるため、私は日々格闘を続けている。

 このところ集中的にリーダー業務をさせているのだが、Zさん、同じようなミスばかりを繰り返している。
 それもあり得ないレベルのミスだ。

 尋常性乾癬とい皮膚病のために身体中に湿疹ができてしまい、しばらくステロイドの内服を飲んでいた患者さんがいた。皮膚科のドクターがその患者さんをフォローしてくれていたのだが、ステロイドが効果を発揮してその患者さんの湿疹は徐々に治まっていった。

 Zさんがリーダーをしている日(私は休みだった)に皮膚科ドクターが診察した結果、その患者さんに処方されていたステロイド薬は一旦中止となった(これは医師の不注意である)。

 長期連用(文献によると2週間以上)していたステロイド薬の内服を中止する場合、一気に止めさせてしまうと離脱症状で様々な副作用が現れてしまうため、徐々に減量しながら中薬しなければならない。
 これは直接的には指示を出した医師のミスであるが、看護師は医師のミスを発見して事前に防ぐという義務がある。

 翌日出勤した私は、その指示(ステロイドが中止になったこと)をフローシートから情報収集して知った。直ぐさま主治医(皮膚科ドクターとは違う医師)に連絡し、暫減のために、以前内服していたステロイド薬を少し減量して処方して貰った。

 また別の日、夜間不眠の患者さんに処方されていた睡眠導入剤(入院前から数年にわたって長期連用していた)を今度は病棟主治医が中止にした。その日もリーダーをしていたZさんは、ドクターの指示を忠実に実施した。

 翌々日、睡眠導入剤を中止された療養者に振戦(筋肉の収縮、弛緩が繰り返された場合に起こる不随意のリズミカル運動)が出現し、ステロイド薬の時と同じように暫減のための処置が施された。

 ステロイド薬の件で、私はZさんに内服に関しての指示変更がドクターから出された場合は、いかなる指示であろうと添付文書で副作用や注意事項について確認するように厳しく指導していた。

 立て続けの同じようなミスに業を煮やした私は、Zさんに何故以前注意された事を守らなかったのか問いただした。
 睡眠導入剤の添付文書には、
「投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがある」
 としっかり書かれていた。

「すみません。気がつきませんでした」

 私は言葉を失った。気がつくとか、気がつかないとかの問題ではない。この人はきっと、こうやって問題にぶち当たる度に、その場を切り抜けるためだけの反省の弁を述べてきたのだろう。

「気がつかないというのは、何に対しての言葉なの? 添付文書は確認したけど、記載されている注意事項に気がつかなかったという意味なの? 意味が判らないよ。添付文書は読んで確認したの?」

「添付文書は読んでいません」

「?」

 うーん。私は敵を見失った。私は何とどう戦えばいいのだろうか。

「どうして読んでないの?」

「すみません。ミスです」

「ミスですじゃなくて、読まなかった理由は何なんですか?」

 私は見えない敵に立ち向かっていった。

「忘れていました」

「???」

 果敢に立ち向かっていった私のアタックは、完全に肩透かしを喰らった。

 それでも私は、病棟を良く変えていく使命を果たすために、その時、その場所にいた。

「Zさん、手帳を買って来て、内服に関する指示が出された場合は、添付文書を必ず確認する事と書きとめておきなさい。それから、仕事上で大切だと思うことも、その手帳に書きとめておきなさい。リーダー業務をしている場合は、業務の区切りが付く度にその手帳を開いて、書きとめておいた注意事項を確認するようにしなさい」

 私に言われて悔しかったのか、Zさんは涙を流し始めた。

「Zさん、泣いちゃダメだ。泣いてしまうと、この悔しさを忘れてしまうから」

「どうもスミマセン」

 泣きながらZさんは謝罪の言葉を口にした。だから泣くなって言ってんだろ! と正直に告白すると心の中で思ったけど、口には出さなかった。

 あれから一週間が経つが、Zさんが手帳を開いている姿は見た事が無い。(だから泣くなって言ったじゃねーかよ)

 うーん。

 どうしたらいいんだろうか?

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仕事の事 ⑩

 人材育成について

 ちびまる子ちゃんのナイチンゲール 満点人物伝/ちびまる子ちゃん (満点ゲットシリーズ)

 書こうか書くまいか悩んだが、自分の頭の中を整理するためにも、私が今取り組んでいる人事育成について記しておく事にした。

 職場に、今年の三月に看護学校を卒業たばかりのフレッシュさんが配属された。フレッシュさんと言っても、彼女は私より少し年上のアラフォー世代である。仮にZさんとしておく。

 このZさん、なかなかに、なかなかの人物である。

 本当に看護師の資格試験に合格したの? と聞きたくなるくらいに専門的な知識が少ない。全く持って信じられない事に、頸動脈の位置すら解らなかった。本当の話。

「呼吸してません! プ、プ、プルスも触れません!」

 単に寝ていただけの療養者を見て、心肺停止と勘違いして完璧にパニクったZさんはドクターにエマージェンシー・コール(緊急連絡)をした。しかもZさん、慌てて駆けつけたドクターに、「あー、ビックリした。先生、どうもすみませんでした」と、笑いながら詫びを入れた……。

『オメーに除細動、ぶちかましてやろうか!』と、私は心の中で叫んだが、「笑いながら謝罪するような事ではありません!」と、きつく言うだけにとどめた。

 知識不足を補うために課題を与えてレポートを提出させたところ、パソコンで作成してきた文章をルーズリーフに印刷してきたため右側がはみ出ていて途中でぶった切れていた。

 専門的な知識以前に、どこに目と耳が付いているのだろうか? と疑いたくなるくらいに物事に気がつかない。病室で大きな物音がしても、廊下で介護スタッフが大声で呼んでいても一向に気がつかない。(聴力は悪く無い)

 どんなに病棟が慌ただしい状況になってもマイペースに職務をこなす様は、常人では計り知ることの出来ない大物の風格すら漂っている。

 うーん、何だか悪口を書いているようで気が滅入るが、現状の分析をしていくために続けて記す。

 失敗を極度に恐れて非常に消極的なため、自分の知らない状況に立たされそうになると音もなくどこかに消え去っていく。

 記録がいい加減で、誤字脱字、意味不明な略語での記載が目立つ。「様子観察」を「ヨースミ」、「キーパーソン」を「KP」、「流動」を「流道」等々……。

 非常にそそっかしい上に調子よく、少し看護に対する注意や助言をすると、「何だか見えてきた気がします」などと簡単に言ってのける。
『私にはそんなアンタが全然見えません』と、心の中で私がつぶやいた事を、このブログを読んでくれている方にだけ告白しておく。

 しかし、立場上、私は彼女を教育していかなければならない。私は、Zさんが、Zさんらしさを損なわないまま欠点を直し、素晴らしい看護を提供できる看護師に育って欲しいと願っているし、そのためにも厳しく指導していく。

 今現在は、上に記したような諸問題に対して一つ一つその都度注意しているが、そのためにこのところZさんが私の前では萎縮しているように見える。なかなか、人を育てて行くというのは難しいものだ。

 人材育成とは、相手を育てるのではなく、自分が育つ場である。

 ちょっと頑張ってみます。

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