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寡黙なる巨人

 ★★★★★☆☆☆☆☆

 寡黙なる巨人 (集英社文庫)

 読了3冊目。

 国際的な免疫学者である多田富雄氏は、2001年に脳梗塞で倒れ、生還したものの右半身麻痺、言語障害の後遺症を負った。

 その多田富雄が全身全霊で綴った闘病記である本書『寡黙なる巨人』は、第7回小林秀雄賞受賞作だが、私には何だか少し読みにくかった。その理由が、自分でも今ひとつ判らないのだが……。

「以下引用」

声を出して読むこと

 一昨年(二〇〇一年)脳梗塞になってから、めっきり読書力が落ちた。それは理解力の減退という問題もあるが、左手だけしか使えないので、本を持ってページをめくることができないというもう一つの原因が重なったからだ。嘘だと思ったら、片手だけで新聞を読んで御覧なさい。
 必要なときは家人に読んでもらう。頭に入れるにはこれが最も速い。といっても自分で音読することもできない。重度の構音障害で言葉が話せないからである。
 それで思いついたことがある。江戸時代の子供の教育には、『論語』を音読させた。分からぬままに音で覚えさせた。意味は後から知れば良い。音読は一番よい読書法だった。もうそれも出来ない。
 同じことは江戸時代の謡曲ブームにも言える。節をつけて、謡曲を暗記するのは武士のたしなみであった。どんなに方言がきつくても、謡曲の言葉なら通じたという。参勤交代で日本国中の侍が集まった江戸城で謡の言葉が飛び交った。謡曲を習うことは、当時の武士階級の必須の教養であった。町人もこれに倣った。
 難しい大和ことばや漢語を連ねた謡曲の文章を、当時の人が全部理解していたとは思えない。教養とは、今それが役に立たなくても、いつか役に立つように蓄積するものなのだ。

【『寡黙なる巨人』 多田富雄〈ただ・とみお〉(2010年、集英社文庫)】

 教養とは、今それが役に立たなくても、いつか役に立つように蓄積するものなのだ。

 私はちょっと違うように思う。

 教養とは、それが役に立つとか立たないとは関係無しに蓄積するものなんじゃないだろうか。

 と、ここまで書いて私の脳味噌はフリーズした。教養って、そもそも何だ? 辞書が手元にないので、お手軽にウィキペディアで調べてみた。

 教養(きょうよう)とは個人の人格に結びついた知識や行いのこと。これに関連した学問や芸術、および精神修養などの教育、文化的諸活動を含める場合もある。

 

 判ったような、判らないような……。

 うーん。

 やっぱり全然判りませんな。

 疲れたので、寝ます。 

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